Archive: 2025年8月23日

1級土木施工管理技士 2次試験 経験記述の勉強方法について

お疲れ様です。

セコカンサポート長です。

今日は土木施工管理技士試験の2次試験経験記述について書いていきます。

すでにお伝えしたことのあるテーマですが、より体系的にお伝えしていきます!

1. なぜ施工経験記述が重要なのか

2次試験の記述問題は、自分の現場経験を技術的に説明する力を問われます。

採点官が見たいのは「単なる作業の羅列」ではなく、「計画 → 実行 → 課題 → 解決 → 成果」という一貫したストーリーです。

これが欠けると、専門知識があっても得点が伸びません。

2. 基本の骨組み(テンプレート化)

① 工事概要

② 自分の役割

③ 直面した課題

④ 課題の分析と根拠

⑤ 解決策(具体的手順や工夫)

⑥ 成果(数値や現場の変化)

※ 文章の流れを毎回同じ構造にしておくと、試験本番で迷いません。

3. 実例:河川護岸工事の経験記述サンプル

工事概要

河川○○地区における護岸改修工事(延長300m)

自分の役割

工事主任として施工計画の立案、工程・品質・安全管理を担当。

課題

出水期直前での施工だったため、突発的な降雨による増水が想定され、工程の遅延リスクが高かった。

分析

過去10年の降雨データから7月上旬に集中豪雨の傾向あり。現場条件として仮締切構造の安定性も課題だった。

解決策

– 施工順序を切り替え、増水リスクの高い区間から先行着手

– 仮締切の強度向上のため、鋼矢板延長と支保工の増設を実施

– 気象予測データを毎朝共有し、日別工程を柔軟に変更

成果

出水期までに90%の施工を完了し、残工事も安全に終了。工程遅延なし。

4. 高得点につながるコツ

– 専門用語と一般的表現のバランス

採点者全員が現場経験者とは限らないため、専門用語には簡単な説明を添えましょう。

– 数字で説得力を出す

「大幅短縮」ではなく「工期を15%短縮」など定量化しましょう。

– 課題解決の論理性

解決策が課題と直結しているかを常に意識しましょう。

– 文字数配分

工事概要よりも「課題→解決策→成果」に多く割きましょう。

5. 勉強方法と練習ステップ

– 出題形式が2024年度から変更されていますが、過去5年分の出題テーマ分析を行いましょう。

– 自分の現場経験をテーマ別に3〜4件ストックしておきましょう。

– テンプレートに沿って記述を作成しましょう。

– 第三者に読んでもらい、文章のわかりにくい箇所を修正しましょう。

– 80分以内に清書できるまで反復練習しましょう。

まとめ

施工経験記述は「文章力よりも構成力と具体性」が合否を左右します。

自分の経験を“技術的ストーリー”として再構成できれば、大きな得点源になります。

施工管理技士 経験論文「安全管理」について

🧱 経験論文とは?

経験論文は、実際に担当した工事現場での課題とその対応策を論理的に記述すものです。1級では、より高度な技術的視点とマネジメント能力が求められます。

📋 論文の構成(例)

設問1:安全管理上の技術的課題

工事現場の特徴(例:交通量、地形、周辺環境)

安全上のリスク(例:重機との接触、落下物、第三者災害)

設問2:課題への対応処置

検討した対策(例:視認性向上、動線分離)

実施内容(例:LEDバリケード、安全ベスト、バックモニター)

効果と成果(例:無事故・無災害の達成)

✍️ 書き方のポイント

1. 現場の特徴を具体的に

例:都市部の交差点付近での下水道工事。交通量が多く、歩行者との接触事故のリスクが高かった。

2. 技術的課題を明確に

例:作業員の視認性が低く、重機との接触事故が懸念された。

3. 対応策は実務に基づいて

例:重機にバックモニターを装着し、作業員には高視認性ベストを着用させた。作業区域にはLEDバリケードを設置。

4. 効果を数字や成果で示す

例:工事期間中、事故ゼロを達成。第三者災害も発生せず、近隣住民からの苦情もなかった。

📝 実例(要約)

本工事は都市部の下水道管布設工事であり、交通量が多く、歩行者との接触事故が懸念された。安全管理上の課題として、作業員の視認性向上と重機との接触防止が挙げられた。対応策として、重機にバックモニターを装着し、作業員には蛍光色の安全ベストを着用させた。また、作業区域にはLEDバリケードを設置し、通行人との動線を分離した。これにより、工事期間中の事故はゼロであり、安全かつ円滑な施工が実現できた。

🎯 合格に近づくためのコツ

・「である」調で論理的に記述する

・土木・施工管理の専門用語を適切に使う

・数字や具体的な名称を入れる

・第三者による添削を受ける

・過去問や合格者の論文を参考にする

🧰 まとめ

1級土木施工管理技士の経験論文では、単なる現場の報告ではなく、「技術的課題にどう向き合い、どう解決したか」を論理的に示すことが求められます。安全管理はどの現場でも重要なテーマですので、あなたの経験を活かして、説得力のある論文を作成しましょう!

施工管理の大変なときについて

 

お疲れ様です。

セコカンサポート長です。

みなさん、施工管理をしていて大変なときはいつですか??

・予期せぬ雨で、生コン打設が中止したとき

・掘削していたら、出水して施工方法の再検討が必要になったとき

・上司と現場の職人さんの板挟みになったとき

・現場の管理も、書類仕事も多すぎて終わらないとき

、、、

ここでは書き表せないほどたくさんあると思います

施工管理は、チームプレイかつ自然を相手にするので、自分の裁量でコントロールができないことが多く大変ですよね

しかし、現場で一番大変、かつ若手が辞めてしまう原因No.1は、私は人間関係だと思います。

現場は閉ざされた空間になりがちで、人間関係が固定されています。

上司や現場の職長・職人さんも、人手不足の中で、仕事に追われ、ストレスが溜まりやすい状況です。

そうすると、どうしても、新入社員や未経験者に厳しく接してしまいます。

せっかく建設業界に入ってくれた若者がそうやって辞めていってしまうことは本当に悲しいことです。

心に余裕を持つことは難しいと思いますが、「今余裕持ててないな」と思うだけで、接し方が何か変わるかもしれません。

それではみなさんご安全に!