1級土木施工管理技士 2次試験 経験記述の勉強方法について
お疲れ様です。
セコカンサポート長です。
今日は土木施工管理技士試験の2次試験経験記述について書いていきます。
すでにお伝えしたことのあるテーマですが、より体系的にお伝えしていきます!
1. なぜ施工経験記述が重要なのか
2次試験の記述問題は、自分の現場経験を技術的に説明する力を問われます。
採点官が見たいのは「単なる作業の羅列」ではなく、「計画 → 実行 → 課題 → 解決 → 成果」という一貫したストーリーです。
これが欠けると、専門知識があっても得点が伸びません。
2. 基本の骨組み(テンプレート化)
① 工事概要
② 自分の役割
③ 直面した課題
④ 課題の分析と根拠
⑤ 解決策(具体的手順や工夫)
⑥ 成果(数値や現場の変化)
※ 文章の流れを毎回同じ構造にしておくと、試験本番で迷いません。
3. 実例:河川護岸工事の経験記述サンプル
工事概要
河川○○地区における護岸改修工事(延長300m)
自分の役割
工事主任として施工計画の立案、工程・品質・安全管理を担当。
課題
出水期直前での施工だったため、突発的な降雨による増水が想定され、工程の遅延リスクが高かった。
分析
過去10年の降雨データから7月上旬に集中豪雨の傾向あり。現場条件として仮締切構造の安定性も課題だった。
解決策
– 施工順序を切り替え、増水リスクの高い区間から先行着手
– 仮締切の強度向上のため、鋼矢板延長と支保工の増設を実施
– 気象予測データを毎朝共有し、日別工程を柔軟に変更
成果
出水期までに90%の施工を完了し、残工事も安全に終了。工程遅延なし。
4. 高得点につながるコツ
– 専門用語と一般的表現のバランス
採点者全員が現場経験者とは限らないため、専門用語には簡単な説明を添えましょう。
– 数字で説得力を出す
「大幅短縮」ではなく「工期を15%短縮」など定量化しましょう。
– 課題解決の論理性
解決策が課題と直結しているかを常に意識しましょう。
– 文字数配分
工事概要よりも「課題→解決策→成果」に多く割きましょう。
5. 勉強方法と練習ステップ
– 出題形式が2024年度から変更されていますが、過去5年分の出題テーマ分析を行いましょう。
– 自分の現場経験をテーマ別に3〜4件ストックしておきましょう。
– テンプレートに沿って記述を作成しましょう。
– 第三者に読んでもらい、文章のわかりにくい箇所を修正しましょう。
– 80分以内に清書できるまで反復練習しましょう。
まとめ
施工経験記述は「文章力よりも構成力と具体性」が合否を左右します。
自分の経験を“技術的ストーリー”として再構成できれば、大きな得点源になります。